比喩

 

 

なたがなにかに例えるとき

 

あなたはそのなにかを

 

あなたとはこういうものでしょうと

 

決めつけているのです

 

 

 

それは

 

血の色をりんごのようと例えたら

 

青りんごは真っ赤になって怒るだろう

 

ということです

 

 

 

またそれは

 

鳥のように自由にと言ったとき

 

ダチョウはあの長い首をかしげるだろう

 

ということです

 

 

 

あなたがなにかを例えるとき

 

あなたはそのなにかを

 

あなたとはこういうものでしょうと

 

決めつけているのです

 

 

 

それは

 

人間は一度

 

ナマケモノに謝るべきかもしれない

 

という意味です

 

 

 

またそれは

 

惑星は惑ってはいないのに

 

そう名付けられて戸惑っているだろう

 

という意味です

 

 

 

 

 

そこに例外があるのに

 

どうしてひとまとめにできるのですか

 

 

 

それのすべてを知りはしないのに

 

どうして断定できるのですか

 

 

 

あなたがなにかをなにかに例えたとき

 

どうして どうして

 

ごめんなさいと言わなかったのですか